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去る8月24日に「羽黒山スギ並木保全とまちづくり協議会」の活動開始式が催行されました。
「羽黒山のスギ並木」は、ミシュラングリーンガイドジャポンで三ツ星に選ばれたこともある、羽黒山の顔とも言える存在です。
江戸時代に植えられたと伝えられますが、既に400年近くが経過した木々の中には問題を抱えた個体も増えており、2017年には倒木の直撃により、境内の埴山姫神社が倒壊するという痛ましい事案も生じました。
枯れたり弱ったりした木による事故の発生を未然に防ぐには何らかの対策が要されますが、山深い参道沿いに立ち並んでいることから、重機が入れず伐採費用が嵩んだり、国の天然記念物としての指定範囲内にある個体には文化財保護法に基づく制約がかかる等、維持管理にも大変な費用や配慮が必要となります。それだけではなく、全体を適切に管理していくためには、数百本という木々の一本一本の状態を正確に把握しなくてはなりません。
地元の皆さんは所有者(=神社)だけに管理を任せて終わりではなく、地域みんなの力を合わせて羽黒山の美しい景観と建造物を守り伝えていこうと、これまでも神社と協力しながら調査等を進めてこられました。
こうした経過を経て、今年3月には神社と地元の皆さん、鶴岡市などから成る協議会が発足。7月には北海道大学観光学高等研究センターとの間で活動についての連携協定が締結されました。
今後は北海道大学の協力も得ながら、一本一本のスギの健康状態を調査し、保全の計画づくりを行っていく予定だそうです。
現在、羽黒にいらした方を対象に、保全についてのアンケートを実施しておりますので、お越しの際はぜひご協力ください。
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内部が腐食し空洞になってしまった個体 | 参道側に大きく曲がった状態で生育した個体 |
羽黒山スギ並木保全まちづくり協議会の活動はこちらでもご覧いただけます。